外壁塗装を依頼するとき、どの業者にすべきか迷う方は多いことでしょう。外壁の塗装は、建物にとって一大イベントです。費用も数十万とかかるものなので、決して適当に業者選びをしてよいものではありません。
そのため、自身の目で納得のいく業者を選ぶためにも、事前知識をつけて、万全の準備で業者の選定を行いましょう。
この記事は以下のような疑問をお持ちの方にオススメです。「外壁塗装業者はどこに注目して選べばよいの?」「同じ見積もり書なのに、なぜ費用が違うのか」「大手と地元企業、どっちがよいか悩んでいる…」これらの疑問に少しでも共感された方は、ぜひご一読ください。
目次
外壁塗装の業者を選ぶときはこの4つに注目!
外壁の塗装業者を選ぶ際、とくに気をつけてチェックすべき項目は下記の4つです。よい業者に出会うためにも、ひとつひとつ確認していきましょう。
インターネットを活用して自宅で調べてみる
自宅でも手軽に手間をかけずにできる方法として、インターネットから調べていく方法です。パソコンやスマートフォンなどを使用して、施工を依頼しようと考えている業者の評判を調べていきます。
インターネットはどなたでも書き込みできる場所が多いので、簡単に多くの人の意見をみることができます。
直接会社が運営している公式ホームページを閲覧して、費用や施工事例を見るのもよいでしょう。
ただし、インターネットを使った情報収集をする際は1つだけ気をつけたいことがあります。それは、「必ず複数のサイトや意見を見てみること」です。ネットの性質上、一部のサイトだけを閲覧すると掲載されている意見が偏りやすくなってしまうでしょう。そのため、できるだけ多くのサイトから情報を収集するようにし、総合的な判断をする必要があります。
実際に施工を受けた人に聞いてみる
実際に外壁塗装をしてもらった人に、直接感想や施工状態を聞いてみる方法です。外壁塗装は10年以上のスパンで行うため、そうそう外壁の塗装をした人に出会うことは少ないかもしれません。
しかし、生の意見を聞くことができる絶好のチャンスといえます。外壁塗装を検討中なら、周囲に塗装を行った自宅がないか思い返して、できることならお話をしてみるとよいでしょう。
資格の有無・実績がどうかも重要
外壁塗装の業者が、きちんと資格を所持しているかどうかということも重要となります。
外壁塗装は経験の浅い人が行っても、ある程度きれいな仕上がりにすることができます。完成時の仕上がりが同じように見える場合もありますが、実績豊富な業者と素人では「もち」が異なるのです。細かいところまで気を抜かず、丁寧に仕上げられた塗装の場合は、長持ちしやすいため、同じ費用であっても全く異なります。
しかし、それらの技術は、人を見ただけではなかなか判断できません。そこで、技術があるかどうかの指標となるのが「資格」となります。実は、外壁塗装の資格は国家資格から一般資格まで幅広く存在します。資格の有無は、公式ホームページや資料などに記載されていることが多いので、確認してみましょう。
相見積もりで、費用の相場を知ることができる
外壁塗装にかかる費用は、決して安価とはいえません。そのため、多くの方は依頼をする前に業者に見積もり依頼をしてもらうのが大半でしょう。
そして費用に納得したあとに外壁塗装の業者に依頼をかけることになるでしょう。しかし、1社だけの見積書だけで判断してしまうのは少々危険な方法といえます。
なぜならば、建物1件1件、規模や状態は異なるからです。それゆえに外壁塗装の相場の記載が明確に出ていないのです。
1社だけにしぼってしまうと、外壁塗装の相場が全く分からない状況で判断せざるを得ず、損をしてしまうことも。少なくとも3社ほどから外壁塗装の見積もりを出してもらい、気に入った業者に依頼をするようにしましょう。
塗装にかかる費用の内訳は、依頼前に知っておくべき
上記でもご紹介しましたが、見積書を複数の業者からとって比較することが重要になります。とはいえ、塗装業者の施工内容が分からなければ、どの項目に注目すればよいのか判断が難しいといえます。
書類上では同じに見える内容であっても、実際は異なる場合がありますので、以下の3つのポイントは忘れずに知っておき、可能であれば質問して聞いてみるようにしましょう。
【ポイント1】 施工する前後の準備にもお金がかかるということ
いざ外壁塗装をするとなると、実際の施工前後に道具・機材の運搬、そして足場の用意と解体が必要になります。このなかでも、足場代のウエイトは重く、一般的な戸建て住宅にかかる費用相場は10万~20万ほどかかるのです。
足場は、スピーディさが求められる塗装作業を円滑にすすめるために必要になります。また、作業が高所になるので、安全に施工するうえで必須といえます。
足場は1日ほどかけて組み上げ、塗装完了後に半日から1日かけて解体します。そのため、費用が発生します。
【ポイント2】 塗料の材質・含有量で価格が変わる
外壁塗装用の塗料には、ラジカル塗料・シリコン塗料、フッ素など、種類やカラーバリエーションが豊富にあります。家の外見的イメージが決まるため、光沢や発色に注視してしまいがちですが、塗料の質や含まれている素材の割合にも着目する必要があります。
例えば、近年人気が集中している塗料としてシリコン系のものがありますが、塗料1つ取ってもメーカーごとやシリーズごとに金額に大きな差があります。この金額の差には「シリコンの含有率」が大きく関わってくるのです。そのため、廉価な塗料は含有率が低い傾向にあり、慎重に選ぶ必要があります。
また、塗料に関しては、大手メーカーのものを選ぶと、品質が安定しているので信頼を置きやすいといえるでしょう。
【ポイント3】 塗料は塗り重ねることが基本!
外壁の塗装は塗り重ねることが基本となります。乾いた上に何度も塗り重ねることで見栄えもあがり、防水効果など建物を守る役割も果たすため、見落とせないポイントの1つといえます。
実はこの塗り重ねる回数は業者によって異なります。そのため、見積書を受け取って比較したときに、「一見安価に見えた業者の方は塗装回数が1回少ない」といったことも考えられるのです。依頼をする前段階のときに、確認を取ってみるようにしましょう。
より正確な金額を見たいなら、「現地見積もり」でしっかり見てもらった方がよい
外壁塗装の費用は、インターネットからでも取り寄せすることができます。簡単に建物規模の記述や築年数などを記入するだけですので、気軽に確認できるのが利点といえます。
しかし、業者が直接建物の状況を判断したわけではありません。そのため、実際に施工するときと金額が大きく異なってしまう可能性が十分にあります。より正確に判断するのであれば、実際に業者に来てもらい、現地にて判断してもらうようにしましょう。
大手業者・地元業者ならどれを選ぶべき?
外壁塗装を依頼する業者は、大まかに分けて「大手業者」と「地元業者」があります。
大手業者は、そのネームバリューの大きさや、アフターフォロー・トラブル対応の充実さから、外壁塗装を依頼する人が多いです。
その一方で、地元の業者と比べて費用が高額になりやすい傾向があります。実は実際に施工を行うのはその下請け業者なので、マージンが発生します。その分金額がプラスされてしまうので、やや割高になってしまうのです。
反対に、地元の業者に依頼した場合、マージンは発生しないので費用が比較的低価格となるケースが多いです。また、地域にある建物への施工実績が多いと、環境の影響を考慮することもできる場合があるので、適切なアドバイスを受けやすいでしょう。
しかし、どうしても大手特有の手厚い保証が受けにくくなります。また、業者が地元密着なので、断りにくかったり、次回相談しに行くときに気まずくなったりすることも考えられます。
こんな業者には要注意?依頼するときに気をつけたいチェックポイント
外壁塗装の業者選びをする際、優良業者を選びたいところです。もちろん、大抵の業者はまじめに丁寧に施工をしてくれるところが大半ですが、残念ながらごく一部には手を抜かれてしまったり、高額な請求をしてきたりする業者もいるようです。
業者を選ぶ際には以下の項目を確認してみてください。もし、当てはまるようならば、依頼をする前に一度立ち止まって再検討をしてみる必要がありそうです。
●訪問販売かつ、不安を煽ったり、決断を急がしたりする
●耐久年数を大げさに表現する
●値引額が異様に大きく、他の外壁塗装に比べて非常に廉価
●その業者オリジナルの塗料をオススメしてくる
まとめ
外壁塗装を依頼する場合、インターネットを使用して気軽に調べる方法と、実際に施工してもらった人に生の意見を聞く方法、資格の有無や見積書から判断する方法があります。
見積書を取る場合は、まず外壁塗装の施工方法について簡単にでも知っておくことが重要となります。見積書を見て気になったことは積極的に質問をして、納得のいく業者を選ぶようにしましょう。